Dellinger-SH-BM-CL, Custom Line

ブリッジ: Schaller S-FRT IIトレモロ - Schaller社製のこのブリッジは、ブリッジ本体とナイフエッジが、別パーツになっているのが大きな特徴です。スタッドに接するナイフエッジが、両側から加工されているので、ブリッジが元の位置に戻る復元能力が高く、弦の振動に対しての不必要な揺れが少なく演奏中のチューニングの安定性が高いのが特徴です。また、ナイフエッジが硬度の高い鋼で製作されているために、摩耗劣化に強く寿命が長いのも特徴です。ブリッジ本体がナイフエッジと一体でないため、金属的で耳障りな高音を発生させない音質を持っています。

チューナー: Gotoh HAP - Dellingerモデルのヘッド角度は15度あり、テンションバーを用いずにロックナットに対して弦を低く設定できます。Gotoh製 HAPチューナーを採用することで、弦のゲージに応じてストリングポストの高さを調整できるので、ロックナットに対して各弦ごとに最適な位置を設定できます。これによって、ロックナットで弦をロックする際に、チューニングの変化を最小限にとどめることができます。

Dellingerモデルのボディとネックの接触面 - 24フレット/ダブルカッタウェイのギターデザインは、演奏性を重視することで、ネックジョイント部分でのネックとの接触面が小さくなってしまいます。これによってサスティーンの低下と、パフォーマンス時のネックの揺れによるチューニングの不安定感が起こります。Dellingerモデルは、この課題をクリアするために数年を費やして試作を繰り返し、ネックジョイント部分の接触面をできるかぎり大きくなるようにデザインしました。パフォーマンス時のネックの揺れをできる限り防止してチューニングの安定性を高め、サスティーンの向上にも貢献しています。製作においては、このネックジョイントの精度を重視しています。ボディ側ネックポケットの底面(ネックと接する最も面積の広い部分)は、完全な接触を目指して、付着した塗料などを除去してからネックを接合しています。

ターミナル配線 - 外部からのノイズの侵入を排除するために、ピックアップキャビティとコントロールキャビティに導電塗料を塗布し、それぞれを金属端子で結ぶターミナル配線を採用しています。さらにコントロールパネルには、アルミ製パネルを使用し、シールド効果を高めています。また、ターミナル配線は、トラブル発生時のメンテナンス性に優れており、電気パーツの交換が容易に行えます。

Caparisonピックアップ - Caparisonのハムバッキング・ピックアップは、３つのネジで高さ調整を行うベースプレートを採用しています。一般的な２つのネジで調整するタイプに比べて、弦に対して両側のコイルを最適な位置に設定できます。これは出力と音質に影響があります。また、演奏時にピックアップに手が触れて、ピックアップが動いてしまうことがありません。